株式会社赤木組

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育成の記録Vol.31

2024.8.6

『準備力』

 

今回は赤木組の職人さんの準備する力のすごさを改めて感じたことを紹介します。
この土木現場で行うのは、水路をまたぐ床版をかけるという作業です。
※床版とは橋の上を通る車両の重みを橋桁(はしげた)や橋脚(きょうきゃく)に伝えるための床板(ゆかいた)の事です。(下記画像参照)

 

 

この土木作業を行う上で問題になってくるのが床版をかけるために作業の妨げになるこの水路です。(水深約70㎝以上)(画像参照)

 

 

これまでの経験から図面をよく見て、現場を見て考えてみたものの、私はこの現場で床版をかけるイメージがまだ全くできませんでした。笑

 

 

職人さんからの頼まれごと

 

 

職人さんに該当の現場に向かうある朝、「ベニヤの○○㎝のものを〇枚、○○㎝のものを〇枚積んで行って」と頼まれたので、なにに使うかは不明のまま、指示のあったベニヤ板を用意しました。

 

ベニヤ板の用途は。。。

 

の日の午後くらいに職人さんが問題の水路に果敢に腰付近まで水に浸かり、水路の壁側に木をボルトで止め、その上に木を渡し、さらに朝用意したベニヤ板を使ってこの水路にぴったりの足場が出来ました。(画像参照)

 

 

この足場が出来ることによって作業が格段にしやすくなりました。発想力とここまで予測していた準備力にシンプルにすごいと思いました。

 

様々な職種や料理などでも「準備が大事」とよく言われますが、まさにその通りで、いわゆる準備力が赤木組の職人さんは飛びぬけてすごいと感じます。(準備がしっかりと出来ているからこそいい仕事が早くできますし、逆を言えば「準備」ができていないといい仕事はできない。)

 

 

この足場が出来たおかげで水路場を自由に行き来でき、画像のようにコンクリートを切る際に出る粉塵を大きな掃除機のようなもの(集塵機※画像参照)で吸い取りながら行うことができるため、周囲の環境にも配慮して土木作業を行う事が出来ます。

 

 

余談ですがここでもトランシットという機械でポイントを出しましたが、先日専務に教えてもらったコツを実践するとしっかりとポイントのど真ん中に据えることができました。(画像参照)

 

 

入社してからもうすぐ1年という区切りで、最近やっと専務に教えを請いながら完成検査に向けての書類作成に励んでいました。そこで感じたのは用意する書類の種類の多さです。工事写真、材料や品質の証明など用意するもの確認するものの多さを実感しました。作成途中で感じたのがやはり写真の大切さです。書類を用意する上でも何度も写真を見返して確認することが出来ましたし、逆にこういう写真を撮っておくべきだったという反省もありました。

 

まだまだ訂正する箇所が多くあると思いますがやっと一通りの書類を用意する事が出来ました。(画像参照)

 

 

 

土木レポートまとめ

私が常日頃から感じているのは、専務の「準備力」のすごさです。私は自分が長期間行っていた現場なので写真を見れば当然どこどこのなにをしている写真かは体験したことなのでわかります。しかし、これを数回の現場確認と写真だけで管理して書類にまとめるにはいったいどれだけ図面をよく見てどれだけ現場の作業をイメージする「準備力」が必要なのか、、、まだまだ、施工管理士への道のりは遠いですがこれからますます精進し早く一人前になれるよう頑張りたいと思います。

 

上司アドバイス

長田さんが言うようにどの業界でも準備が大事で、これは段取り8割という言葉で表されますが正にそうです。土木の現場では大きな構造物をつくります。それだけで沢山の期間がかかります。また自然を相手にしている仕事なのでイレギュラーも起きます。だから起こり得る可能性をいくつも想定し、いつどの期間内でどれだけの事を考え、計画的に準備する事はとても大事です。長田さんが日々経験する事を、これから新しくやってくる土木の現場で、シミュレーションの糧にしていけると思います。経験をもっともっと積んでいきましょう。

 

 

それではみなさんも明日に向けて
良い準備を。

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