育成の記録Vol.28
『専務の仕事』
高梁市宇治の道路改良工事の第5期目に入る前に役所の方と住民の方へ工事の説明を行う場面に同席させていただきました。説明のポイントとなったのは、一部民地を埋め、当初の工事よりも拡張する事になった事。専務は説明の中で、工事をする事によって畑の使いやすさなど日々の生活に利便性が生まれる事を説明しておられました。また、今回の工事では、今よりも1m20cm地面が高くなります。
そのため専務は事前に現地に行き、住民の方にどれくらい変わるのかを丁寧に説明できるよう、写真のように丁張をかけておられました。
丁張はリアル3Dと同じ効果があり、どのように変わるのかが住民の方にも分かり易く伝わり安心したようにご納得されていたのが印象的でした。
暮らしが良くなる
この工事では、道がフラットになる事によって圃場(畑)に耕運機を入れる際、安全面が向上するようになります。また、暗渠排水工事も行いますので、民地の水はけも良くなります。
専務のスゴイところ
専務は現場でのポイント出しが本当にスゴいと感じます。専務にポイント出しのコツなどを伺うのですが、「それは機械が出してくれるから」と仰います。でも私は正確なポイントを機械が出すために専務が、線形、縦断、横断のそれぞれの各ポイントを現地でチェックし明確な数字を入力している事を知っています。それはココでは書ききれない量です。それから、現場での工事の進行などをシミュレーションし、どんな場面も邪魔にならないポイントを出しておられる事も。専務からよく「丁張が出来たら一人前」と言われますが、私もそう思います。
専務の仕事に対しての姿勢や技術をしっかりと見て聞いて、自分も一人前の丁張ができる施工管理士になれるようこれからも頑張ります。
上司アドバイス
長田さんが図面の中で断面図、平面図が見れるようになってきている事、日々の学びの賜物だと思います。とても良い成長だと思います。次は現場を遠くから見る事を行ってみてください。その時に今まで見えていなかった事にきっと気づけます。特に「おや?」と思う事を見逃さないようにしてください。現場の中で見えるものを大事にしてください。今、入っている現場では長田さんが丁張をかけていると思います。学んだ事をどんどん実践していってください。
まとめ
最近、土木ってクロスワードパズルのような面白さがあるなと感じます。どういう事かと言うと、一つの気づきや理解があったとき、今まで考えても分からなかった事が、一気に理解できるようになったりします。入社からもうすぐ10カ月になりますが、今の私は「あっ!」「なるほど!」「そういう事か!」が連続する日々を過ごしています。入社時に専務が仰っておられたこの仕事は「どんどん面白さが分かる」これを実感中です。
まだまだ一人前になるための道中ですが経験を積ませていただける環境、先輩方、そして専務に感謝をし頑張っていきたいと思います。