育成の記録Vol.21
『新しい現場にて』
入社から半年を迎え、現場の状況なども少しづつ分かってきた中で、施工管理士の業務をさせていただく事も増えてきました。この現場でも、書類から完成図書までを担当させていただきました。
今回は工事内容のご紹介をしながら自分がどのような役割を担ってきたかをお伝え出来ればと思います。最近、「ブログ読んでるよ」とお声掛けをいただく事が増え、嬉しいです。私の実践報告のブログが、土木の面白さを同時に伝えていけれたら嬉しいです。
現場に入る前に
今回は専務と相談をし現場に入る前に目標を立てました。
行動目標
必要写真を事前に把握し正確に撮影をする
その為に必要なこと
- 図面と必要写真の両方を理解する
- 図面の内容と現場が一致した状態で理解している
- 正確な写真のイメージを理解できている
この現場は5年前にも同様の工事を行っており、今回は当時専務が作成された完成図書をもとに工事内容の予習をし、現場に臨みました。
今回の工事について
図面には工事の全容が書かれており、それを実際の現場の状況と照らし合わせ施工管理士は、資材の内容や重機の決定などを含め工事計画をつくっていきます。今回の工事は、写真のように土が盛り上がってしまった法面を再び補強、植生し土砂崩れを防ぐ目的で行います。
軟弱地盤を強固にする
排水性のない土を強固するために石灰を土に混ぜます。石灰を出して既存の土に混ぜていくのはバックホウで行います。ここでも赤木組の技が光ります。まるで人の手のようにバックホウが職人さんの操縦で自在に動いている様は圧巻でした。
強固した土を入れ、法面を整えていく
今度は法面を整えていく工程です。これもバックホウで行います。写真のようにバックホウのバケットの部分を使って土を叩いて強くしていきます。
もう一枚の写真は天端(法面の上部)の転圧の様子です。土木工事ではこうした工程を全て写真に収めていきます。これは施工管理士の大切な業務です。これをスムーズに行う事は工事を滞らせないために、とても重要です。今回の工事は事前に資料がありましたが、図面だけをみて撮影のポイントを把握できるようにならなくてはいけません。まだまだ道は長いです。
土留めの杭を打つ
土砂が崩れ落ちるのを防ぐために土留めをおこなっていきます。1m間隔ではじめに杭を打ち、それから丸太を並べていきます。丸太同士がキレイにジョイント出来るように接続部分に切り込みを入れておきます。最後にボルトで固定して完了です。
見てください。この悠然とした姿。キレイです。写真では伝わりづらいかもしれませんが、これを直線で並べる事も細かな職人技をいくつも見せてもらえます。
完成です
日常生活では気にする事なかった法面ですが、このような工程、そして土木の技があってこのような美しい姿になります。このあとここから緑化した法面へと変貌していきます。仕上がりが楽しみです。
土木レポートまとめ
事前に予習出来た事もあり、今回の現場では工程を事前に追いかけていきながら、黒板とカメラをもって動き回っていました。その結果、現場が滞る事がなくスムーズに進めた事はとても良かったと感じています。職人さんについての作業をさせていただく事の多かった今までとは違い、今回は施工管理士の業務を行う事で工事に貢献できたのではないかと思います。この経験をしっかりと活かし、次の現場に臨んでいきたいと思います。
上司アドバイス
今回は予習が出来たから上手くいったと思っているかもしれませんが、今までの工事もこれからの工事も基本は全て流れはよく似ています。だからこそ、今回の経験はとても活きるのではないかと思います。今、土木工事の1〜10を経験した所です。ここから経験を重ねる事で、1〜100の細かいメモリでも土木を知ってもらえると思います。きっともっともっと面白いです。最近、市や県の役所の担当者さんと話をすると、長田さんの話が良く出てきます。皆さん、応援してくれています。一緒に成長していきましょう。