育成の記録 松添編(6)
『一年の振返り』
こんにちは。松添です。12月ということもあり、今回は今年を振り返りたいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
このブログを僕が担当させていただいて、今回で6回目になります。
この短い期間の中でも、本当に多くのことを学ばせてもらいました。
技術面では、コテでの均しや釘打ちをはじめ、数えきれないほどのことを経験していますが、今回は仕事への姿勢について、専務や現場の職人の先輩方から学んだことをご紹介したいと思います。
一つひとつ丁寧に取り組む
入社1年目の僕は、初めてのことばかりで、覚えることに追われる毎日です。
そのため、どうしても「焦ってしまう」場面が出てきます。
早くしなければと思うと、手元がおぼつかなくなったり、ひとつ手順を飛ばしてしまったりして、結果的にやり直しになることがあります。
例えば釘打ちでは、金槌を釘に当てる角度がとても大切です。
焦ってしまうと真っ直ぐに入らず、釘が曲がったり折れたりしてしまいます。そうなると、釘を抜く手間が増え、時間も材料も無駄になってしまいます。
先輩方の作業スピードに焦ってしまうことは、今でもあります。
そんな時は、専務からいただいた「丁寧に」という言葉を思い出し、気持ちを落ち着かせるようにしています。

完成した丁張が美しくて、つい撮影してしまいました。
先読みすること
土木の仕事の特長のひとつは、「チームプレー」であることです。
多くの工程を何度も繰り返しながら進んでいく中で、僕がその流れを理解し、先輩方の動きを先読みして「次に何を準備しておくべきか」を考えて行動することが大切だと感じています。
この先読みができるようになるほど、現場全体の作業がスムーズになり、完成までのスピードも上がります。
行動目標の中に、
「常に利益を追求する意識を持つこと」
「常にゴールを見据えた行動をすること」
という項目がありますが、先読みして行動することは、この両方に貢献できていると教えていただきました。
現在は、図面を見ながら工事の進み具合を把握し、先読みの力をさらに高めることに取り組んでいます。
俯瞰して見る
これは年間目標の中でも特に大切にしているテーマです。
日報には、毎日現場に入る前に感じたことを書くようにしています。
現場に入る時に全体を俯瞰でみる習慣ができると、こんなステキな景色に出会えます。

専務からよく教えていただく言葉に「疑問を持つことが大事」というものがあります。
続けて、「自分は自分のことを信用していない」と話してくださいます。
正しいと思い込むと間違いに気づけなくなる。だから常に「どこかおかしいのでは?」と疑うことが大切だ、と教えていただきました。
まだ僕は感性を磨いている途中なので、現場全体を俯瞰して見たときに「何か違和感がある」と気づくことは簡単ではありません。それでも今は、図面を参考にしながら、少しでも疑問に思ったことは遠慮せずに聞くようにしています。
学んだことはまだまだありますが、特に意識しているのは、この3つです。
ダンプの積み込み技術
最後に、技術面での成長についても紹介させてください。
ダンプに土や砕石を積む作業です。
初めて挑戦させてもらったときから意識しているのは、「きれいに積むこと」です。
写真はありませんが、専務や先輩方にコツを教えていただきながらだいぶ上手くなったと思います。
今の新しい目標は「スピードアップ」です。
そのために、次の2点を意識しています。
1.一度ですくう量を増やし、効率よく積み込むこと
2.重機の稼働範囲を意識し、ダンプを最適な位置に停めること
この2点を意識しながら、さらに上達できるよう頑張ります。
今年の振り返りは以上です。
来年は、図面をもっと見て理解を深めること、そして計算の仕組みをしっかり理解することが目標にして取組んでいきます。
土木の世界には、僕の気持ちを前向きにしてくれることがたくさんあります。
成長できるよう、来年も頑張りますので、応援していただけると嬉しいです。

今の現場からは、高梁の街がよく見えます。この街のライフラインを守れるよう成長します。
上司アドバイス
普段から良い点は現場や面談で伝えているので、今回は今後さらに意識してほしいことをお伝えします。
ひとつ目は、図面を見る習慣を身につけることです。
日報を書く際に図面を見るようにしていますが、より多くの場面で図面に触れていきましょう。
ふたつ目は、俯瞰して見た際の感想を、より具体的にすることです。
日報には、「どこを見て」「なぜそう感じたのか」まで書いてみましょう。
これができるようになると、気づけることが増え、仕事がさらに面白くなり、成長も加速します。一緒に頑張っていきましょう。

お知らせ
2025.12.26 12/27(土)~1/4(日)まで冬期休暇をいただきます。