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育成の記録 松添編(5)

2025.11.29

『先読み!』

 

こんにちは、松添です。
今回のブログでは、ブロック積みの工程を紹介していきたいと思います。

 

では、なぜタイトルが「先読み」なのか?
実は今回の現場で、僕が自分に課したテーマが “先読み” だからです。
ブロック積みの紹介とあわせて、僕が現場で意識している
“先読み行動” についても少しだけお付き合いいただければ嬉しいです。

 

それでは、さっそく参りましょう!

 

 

ブロック積

 

今回の工事は、川沿い道路の土砂崩れや地盤の崩落を防ぐための
コンクリート擁壁(化粧型枠擁壁)工事です。
その中でも、今日は ブロック積みの工程にスポットを当てて紹介します。

 

 

ブロックを据えていきます

 

 

普段街中で見かけるコンクリートの壁。

実はあのブロック、一つずつ職人の手で据え付けていることをご存知でしょうか?

 

なんと 1個あたり 40〜50kg。

 

 

今回積んでくださったのは、石工の職人さん。
その手さばきは見事で、重さを全く感じさせず、
右、左と方向を交互に積み上げていく姿は、まさに職人技です。

 

 

「見て学ぼう!」と思ったのですが、
作業が早すぎて 目で追うことすらできませんでした…(笑)
(この現場が終わるまでに、休憩時間を狙って教わろうと思っています!)

 

石工職人さんは、半日で 約150個を積み上げました。
凄すぎる——まさに匠の技です。

 

先読み!

 

石工職人さんの手を止めないために、
僕は ブロックを常に準備し、すぐ渡せる状態にしておくことを意識しました。

 

ブロックの搬送には、間知ブロック用クランプという器具を使います。
一度にまとめて持ち上げ、職人さんの手元まで送ります。

 

 

余談ですが、このクランプ、実は自社オリジナルの手づくりです。
土木の現場では
「もっと効率よくするにはどうしたらいい?」
「よし、つくろう!」
と、自分たちで改善する文化があります。
これもあまり知られていない“土木の面白さ”だと思います。

 

 

中詰めコンクリート

 

ブロックを積んだ後、次に行う重要な工程が 裏込め(胴込め)です。
擁壁の裏側に土や砕石を少しずつ入れ、何度も転圧して締め固めます。

 

この作業には

  • 土圧を均等に伝える
  • 水が溜まらないよう排水を確保する
  • 長期間の沈下や崩れを防ぐ

 

という重要な役割があります。

材料が混ざらないように間に油紙(縁切り)を入れて調整するのですが、
この作業が 耐久性のカギを握ると言っても過言ではありません。

 

先読み!

 

僕の役割は 砕石とコンクリートの運搬。
どちらも交互に必要になるので、職人さんが欲しいタイミングで
すぐ使えるようにダンプを横付けして準備しておきます。でも当然それだけではありません。

数字を出すのも僕の仕事です。

 

 

現場では
「ここ、ナンボ?」「合っとる?」と数字確認の声が飛び交います。
僕は専務から教わった
“焦らず丁寧に” をモットーに、確実に応えていけるよう努力中です。

 

 

工程を繰り返し、完成へ

 

土木の仕事は、緻密な作業の繰り返しで完成へ向かいます。
今回のブロック積みも同様です。

 

うちの会社は「仕事が早い」とよく言っていただきます。
それは、この 一つひとつの技やコツのレベルの高さ があるからだと思います。

 

専務にもよく言われますが、
「よく見るように」
見て覚えるだけでなく、
見て感じることが出来るように、もっともっとやっていきたいと思います。
これからも「先読み」を自分の武器にできるよう、次の現場でも集中して取り組んでいきます!

 

この写真は現場で見た水面に映る空です。こういう場面を美しいと思える感性を磨くのも自然と向き合う、僕たち土木の仕事には大切な習慣です。どうですか?キレイですか?

 

 

 

上司アドバイス

今回のアドバイスは、2つあります。

まず一つ目は、“現場で気づく力”が確実に成長しているということです。
日報や普段の様子からも、変化に気付く場面が増えてきたと感じています。
この調子で、全体を俯瞰して見る習慣と、
小さな変化を見逃さない姿勢を繰り返して、どんどん感性を磨いていってください。

もう一つは 数字のことです。
現場で動きながら、周囲から声がかかりながら数字を出す——
焦る場面もあると思いますし、自信が持てないこともあるでしょう。
でも それで良いです。

絶対の自信を持ちすぎると、
小さな違和感や変化に気付きにくくなるものです。
常に「合っているかな?」と気にしながら取り組むことで、
わずかな変化にも「おかしい」と気付けるようになります。
それは現場で非常に大切な力です。

次の現場でも、
“落ち着いて、丁寧に”
を忘れずに取り組んでいきましょう。

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