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育成の記録 松添編(3)

2025.10.1

『型枠工事』

 

こんにちは、松添です。
9月のブログでは、先月に引き続き擁壁工事の現場の様子をお伝えします。今回のテーマは「型枠」。新人らしく丁寧に分かりやすく、工程順にどんな作業をしているのかをご紹介していきたいと思います。

 

① 墨出し(すみだし)

 

図面をもとに型枠を設置する位置に、墨で基準線を引く作業です。これが正確でないと、後の全工程がズレてしまうのでとても重要です。基準となる数値は機械で出しますが、ここは専務にたくさん教えていただき、経験も積めてきたので問題なく行うことができました。

 

② パネルづくり(ベニヤ+桟木)

 

ベニヤ板に桟木を取り付け、1枚の型枠パネルを組み立てます。並べたときに桟木が真っ直ぐ揃っているかで、強度や見た目の美しさが変わります。ここに赤木組の強みを感じました。

 

<作業のポイント>

外ズラを合わせ、通りを揃えること。僕自身はそれを意識しながら、釘打ちの上達を目指して取り組みました。釘をきれいに打つには、ベニヤを平らに固定することも大切です。僕は膝で押さえてから金づちを振り下ろしました。
釘を打つ音にもリズムがあります。僕は「トン、トントントントン」。職人さんは「トン、トーン」。音を聞くだけで差を感じます。まだまだ道のりは長いですが、専務の言葉「焦らず丁寧に」を胸に刻んでいます。

 

③ 床桟木の固定

 

墨に合わせて足元に桟木を据え、コンクリート面に釘で打ち込みます。これが基準となり、上に組む型枠が安定します。
ベニヤと違ってコンクリートは硬く、専用の釘を使います。さすがの先輩もここでは「トン、トーン、トーン」と一打多め。僕はまだ修行中です。

 

④ 仮固定(倒れ止め)

 

②で作成した1,800mm角のパネルを設置していきます。倒れないように外側から桟木で支え、仮で固定。ここでは図面通りに型枠ができているか確認します。
先輩と二人で役割を分担し、スミを見る人、釘で固定する人に分かれて作業しました。僕は先輩の動きに遅れずついていけるかが目標でした。

 

⑤ セパレーターとフォームタイ

 

今回の擁壁工事は両側に型枠を立てるため、コンクリートを流すと内側に大きな圧力がかかります。それを抑えるのがセパレーター(セパ)です。
通常は規格品を使いますが、今回は図面寸法に合わないため、すべて溶接でオリジナルセパを作成しました。その鉄筋を切る作業を僕も担当させていただきました。
さらにフォームタイで両側から締め付けることで、セパが抜けず、コンクリートの圧力にも耐えられる強固な型枠になります。

 

 

⑥ 中間桟木の設置

 

型枠パネルの間に桟木を入れて補強します。コンクリートの圧力に負けないようにし、仕上がりの精度を高めます。
隙間ができた場合は、釘をほんの少し抜くとパネル同士がピタッと寄ります。土木の現場には、こうした小さな工夫と丁寧さが詰まっています。

 

⑦ 支保工(鋼管での当て)

 

さらに補強が必要です。鋼管パイプ(コーカン)で外側から押さえ、型枠が動かないようにします。コンクリートの量が多いほど圧力も強くなるため、この支えは欠かせません。

 

⑧ 金具での本固定

 

最後に金具で全体をしっかり固定し、一体化させます。これでコンクリートを流してもズレない強固な型枠が完成。
完成を目にしたとき、思わず見惚れてしまいました。専務がいつも言う「通りが大事」という言葉どおり、赤木組の型枠は圧巻の通り。正直、解体するのがもったいないほどでした。

 

 

まとめ

今回は型枠作業の様子を、僕の体験を交えて紹介しました。次回は同じ作業をもう一度行う予定です。専務との面談では「釘打ちミスゼロ」を新しい目標に掲げました。一日300本ほど打つので、打率10割は大変ですが挑戦します。武者震いがしています。頑張ります!

 

上司アドバイス

今回の型枠作業で「キレイ」と思う感覚を持てたのは素晴らしいことです。日常生活でも意識していけば、必ず現場で役立ちます。また、“現場を俯瞰で見る”という習慣が身につきつつあることも良いと思います。前日作業の抜けに気づけたのはその成果です。擁壁工事はまだ続きます。釘打ち10割、応援しています。

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