育成の記録 松添編(13)
『オペさん』
最近、重機に乗らせていただく機会が増えてきました。
そこで今回は、「オペさん」をテーマに、実際に重機を操作するようになったからこそ分かった、赤木組の職人さんたちの技術のすごさをご紹介したいと思います。
実際に乗ってみて感じた「オペさんあるある」を交えながらお話ししていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
経験とするとより分かる職人技術
前述したように最近僕も重機の操縦、『オペさん』として、すくったり、運んだり、掘ったり、均したりすることが増えました。未経験の時も現場作業をしながら、その様子を見ていて、これは簡単そうにされているけど、めちゃくちゃ難しいんだろうな。そう思っていたのですが、いざ自分が操縦してみると想像の何倍も難しいと実感します。
一言でいうと、思ったようにはならないんです。
思ったようには土がすくえない、砕石になると更に難しい、雨が降ると濡れているのでまた別物ようになる。思い通りにならない。バケットですくうだけでもまだまだあります。現実と向き合いながら、僕を支えてくれたのは専務の言葉、「何回も何回もやっていけば、必ず“あっ!”という感覚がつかめたような感覚が絶対にあるから」でした。
『オペさんスゴイよ』あるある
オペさん経験がまだまだの僕の近況はこれくらいにして、まるで重機を自分の手足のように操縦する、赤木組の職人さんのすごさを「あるある」で紹介していきたいと思います。
微動だにしない
例えば、コンクリートの打設の際、重機を使って生コンホッパーを吊って運ぶ作業があるのですが、全く揺れません。というよりも、微動だにしません。
まるでホッパーの両側を、二人で抱えて固定しているのではないかと思うくらいです。



「どうしたら揺れないのですか」と職人さんに聞くと、「重い方に力が移動するから、その反対に力をかけると揺れない。こうやるんじゃ」と、実際にやり方を教えてもらいました。
そのおかげで、揺れているホッパーを止めることが、僕にもできるようになりました。
なぜそんなにキレイにすくえる?
重機に乗って、土や砕石をすくって運ぶ作業の際、バケットにできるだけ多く入れようと思うのですが、スコップのように自分の思う角度ですくい上げることはできません。
なぜなら、土をすくう角度は、重機からだと上から見下ろすようになるため見えないからです。
でも、職人さんはいとも簡単に、土でも砕石でも、濡れていても乾燥していても思いのまま、まるでアイスクリームをスプーンですくうように操縦します。
見えていないのに、なぜ……。
この疑問を専務に聞いてみたところ、
「職人は分からんけど、俺は、バケットと土や砕石が当たる音を聞いて、今どれくらいの角度で入っているか判断してすくうとるわ。音が違うじゃろ?」
専務……。僕には分かりません。
職人さんもすごいけど、専務のオペさん技術もすごいです。
なんでそこから1mmがわかるの?

重機に乗っていると、当然、上から地面を見下ろした状態で操縦をします。
床掘り作業中のことです。
「そっちが1mm高いじゃろうが」
そうオペさんに言われました。計測し直すと、本当に1mm高い。そんなことがよくあります。
僕も1年以上土木の経験があるので、ジョレン作業の際は、高い所、低い所は分かるようになりました。
でも、この話は重機を操縦している人の話です。体のどこも地面には接していません。


なぜ分かる……。
これは本当に理解ができません。
自分もいつかはそうなりたいと思うのですが、どうすればあのようになれるのかが分かりません。
ただ一つ言えるのは、重機を手足のように操縦できるようになれば、きっと分かるのだと思います。
だから、僕はそこを目指したいと思います。
最近褒められました
少し前から重機の操縦の練習をたくさんさせてもらっていて、今年に入ってからは、作業中に重機を操縦させてもらえることも増えました。先輩のオペさんにも教えてもらい、積極的にチャレンジしています。
最近のことなのですが、
「最近、うまくなったな」
そう言ってもらいました。
実は自分でも何となくですが、重機の操縦中に、自分の意図する動きができるようになってきた感じがあります。
もちろん、まだまだなのですが、自分でも何となく感覚を掴めてきたように感じていたので、嬉しかったです。
当然、日報の「自分の成長を感じた所」にも書かせてもらい、専務にも褒めてもらいました。
上司アドバイス
最近、重機の操縦が上手くなったと感じます。
もともと感覚を掴むのが上手いところはありますが、これは何度もチャレンジした結果だと私は思います。
重機の操縦は、引き出しの多さがポイントです。
多くのことを教えてもらい、自分のものにしていってください。どんどん吸収していきましょう。
