育成の記録 松添編(1)
今回から僕が土木BLOGを担当します
こんにちは。松添(まつぞえ)です。ここではこれまでと同様、土木の現場で頑張る新人の奮闘ぶりをご紹介していきます。
記念すべき第1回は「草刈り」現場のレポートです!
僕は野球で鍛えた身体にかなり自信があるのですが、それでも草刈り作業はキツかった…。
自分にはまだまだ鍛える余地があるなと痛感しました。
草刈りの基本はチームワーク
土木現場の草刈りは、非常に広範囲にわたるため、「草を刈る人」「集める人」「運搬する人」と役割分担をして進めていきます。
これらの作業はすべて連動しているため、どこか一つでも滞ると、全体に影響が出てしまいます。
要は、足並みが揃っていないといけないということ。つまり、遅れることができないのです。
新人の僕は、“草を集める”役割を担当しました。
最初に先輩からポイントを教わり、いざ作業スタート。
全長14kmの草刈り作業



Beforeの様子です。
道路にせり出した草を刈っていく作業は、なんと全長14kmにも及びました。
僕は、先輩があっという間に刈っていく草を、とにかく集めて集めて…。
心の中で「付いていこう!付いていこう!」と唱えながら、ほぼ無心で取り組んでいました。
工夫したポイントといえば、草を刈る先輩が作業しやすいように、刈ったそばから草を整理しながらアシストすることです。集めた草は、重機でダンプに積み込んでいくのですが、細かい草は地面や進行方向に残るため、それをブロアで飛ばす作業も僕の担当でした。
草が乾いていればキレイに飛ばせるのですが、雨の日は大変!
濡れた草はなかなか飛んでくれませんし、ガードレールに付着した草を取る作業もかなり骨が折れました。
専務がよく仰っている「土木は自然と向き合う仕事」まさにその意味を、少し実感できたように思います。約2週間にわたる草刈り作業が終わったとき、目の前の景色は一変。
本当に気持ちの良い達成感を味わうことができました。



Afterの様子です。
専務や職人の先輩方から「よくやった」と言っていただけたのも、嬉しいご褒美でした。
ただ、まだまだ「できていない」と感じることも多く、日報の“自己評価”欄には、なかなか満点をつけることができません。今の現場では、重機で土を均す作業にチャレンジしています。
これがまた難しいんです。
石の多い現場ですが、先輩たちはスッと滑らかに水平に整えていきます。
僕はというと、まだまだ感覚がつかめません。
でも「感覚を覚えれば一気に上達する」と言われているので、明日も繰り返しチャレンジして、少しずつでも掴んでいきたいと思います。
上司アドバイス
土木の仕事は、体力的にも非常にハードな仕事です。
そんな中であなたがしっかりついてきているのは、本当にすごいことだと思います。
この仕事には「同じ作業」がありません。
ようやく覚えたと思ったら、次の仕事が始まる。そんな連続です。
でも、作業ごとに共通する感覚や動きがあるので、ある日突然、いろんな作業が一気にできるようになる瞬間があります。それがこの仕事の面白さでもあります。
いま取り組んでいる“重機で均す作業”も、ジョレンで地面を水平に均す感覚が身についていれば、きっと活かせるはず。ぜひ、継続して経験を重ねて、技術を磨いていってください。
