育成の記録 vol.5
丁張をかける
前回のブログでも紹介しておりましたが、私にとっての『初』丁張がスタートしました。丁張をかけるためには、ポイントを出す事が必要なのですが、これは先月から取組んでいる測量の機械によって行います。測量の機械を使ったポイント出しは前回1人で実践している事もあり、少しづつ自信が出てきた仕事です。とはいえ、今回は機械の使い方が以前覚えたものと少し違う使い方をするため、専務に、機械の使い方と機械の据える位置、角度、目安に置くものなどを実践を交えながら教えてもらい、次に自分1人で実践を行いました。
今回もまた、教えていただいた事をひとつ一つ確認をしながら自分が中心となって行う測量でポイントを出す事が出来ました。
この経験もそうですが土木の現場では、まずは見て聞き、それから自分で挑戦をしていく。この繰り返しです。この過程の中で自分は少しづつ自信がついている感じがしています。この日の自己評価では『90点』をつけました。
この日よく出来た個人目標
- 竣工を見据えて行動する
- 職人とのコミュニケーションを積極的に行った
- 正確な状況把握・判断を意識する
釘を打つ回数
土木の現場で『丁張をかける』仕事は基礎中の基礎で、1つの構造物を完成させる間に、膨大な数の丁張をかけていきます。この仕事は簡単に言うと、これからつくる構造物を正確に立体としてイメージするために重要です。また、その仕事には板を釘を据え付けるという大工仕事が入ってきます。ちょっとづつ慣れた私が3つ作った日、職人さんたちはというと。。。。数えきれない数です。
写真は私が行った丁張の様子です。
自分とは何もかも違うのですが、その中でも驚いた職人技術が釘を打つ回数です。決まって3回、トントントンで釘は板の中に吸い込まれていきます。赤木組は仕事が早いと色んな所から言ってくださるのですが、改めてこうしたひとつ一つの職人技による積み重ねがその背景にあるのだと改めて感じました。
道路拡張箇所の法面の様子
職人さんの技で測量通りにどんどん均されていく法面。すごいです!
法面にシートを釘打ち
このシートを使って法面に芝を生やしていきます。
芝台ブロックの調整
エンジンカッターを使い芝台ブロックを切断し調整している様子。私が担当させていただきました。
土木レポートのまとめ
毎日、あっという間に1日が過ぎます。仕事中は覚える事に夢中になっていて、「こうすれば良かった」は仕事が終わった後に感じる事が多いです。次は丁張を行う際の準備(どれくらいの資材が必要なのか?何が必要なのか?)をしっかりと見立てられるようにしていきたいと思います。入社してもうすぐ2ケ月になります。自分で感じる変化としては、何をやっているか分からない事も、やっている中で「あっ!これはこういう事か!」と分かるようになった事です。そして、そうした気づきや自分が想像していた仮説、挑戦した事によって得られる結果を積み重ねながら、土木の奥深さに興味が増しています。
上司アドバイス
長田さんの挑戦意欲は素晴らしいと思います。なかには、説明が上手ではない人もいると思います。そんな中でも「しっかりと質問し、分からない事をそのままにしない」その意欲は、職人たちからの信頼を得るためにとても重要な事です。その行動によって、職人は必ず長田さんの事を評価していると思います。これからも積極的なコミュニケーションを取っていってください。
長田さんが言ってくれたように「見立て」は土木ではとても大事な事です。そのために図面があります。図面が見れるようになれば、土木の面白さが何十倍も感じてもらえると思います。タイミングを見て、図面の見方を勉強する時間をつくりましょう。