株式会社赤木組

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育成の記録Vol.29

2024.6.25

『図面とにらめっこ』

 

入社して10カ月目です。私の目標は“職人ファースト”を掲げる赤木組の施工管理技士になることなのですが、そのためには図面を隅から隅まで理解する事が必須です。写真は先日工事が完了した現場の図面です。もうボロボロです。

 

 

この現場は、今年OPENした高梁グリーンパークを更に奥に行った場所にあります。
工事の目的は道路拡幅で公共の仕事です。私は、2か月の工事期間中、この図面を何百回とめくりました。「図面に全て書いてあるから」という専務の言葉を頼りに図面と現場を見合わせながら、工事の道標となるポイントを計算し、計算式を書いている手帳がビッシリと埋まる位まで数値を出しました。

 

図面をめくる度に理解が深まる

   

土木の面白さの一つに「分かる喜び」があります。それは言い換えれば、「分からない事がある」という事なのですが、この「?」がクセになるんです。平面図を見て分からないときに断面図や構造図を見て疑問が解消されたり、どうしても数字が合わなくて考えていたときに問題解決のヒントが何度も見ている図面の中から浮き出てくるように見えてくることもあります。

 

 

美しい仕上がりを目指して

 

 

「図面に全て書いてある」

 

しかし、土木技術の相手は自然です。図面のまま数値を出していると、時に違和感を生じる事があります。そんな時、赤木組では『美しい方』を優先します。参考までに、赤木組の現場ではこんな会話が飛び交います。「数字のままだと美しくない」「ここは1cm下げたほうが美しい」こんな感じです。私はこの議論がとても好きです。この拘りこそ赤木組の真骨頂であり、1cm違いの美しさを追求する情熱があります。

 

 

お気づきになられた方もおられるかもしれませんが、公共工事の場合、この1cmを変えるためには図面を変える必要があり、それには許可が必要です。変更するためには、ここから多くの人がこの1cmのために各所に交渉をし、承認がおりて初めてこの1cmの美しさを実行する事ができます。

 

 

この交渉役となるのが、私が目指す施工管理技士です。会社の新人育成フローにも『交渉力を身に付ける』という項目があるのですが、これは施工管理技士にとって重要なスキルです。この交渉力を身に付けられるよう、今は専務の交渉力を見て、いつか自分に来るその時を想像しながら学んでいます。

 

 

土木レポートまとめ

図面から分かる事が増えてくると、会社が大切にする1cmの重みも分かる事が出来た気がしています。そして自分が目指している施工管理技士という仕事の偉大さも同時に感じています。以前のブログでも書きましたが、知れば知るほど面白い。と同時にその難しさも実感しています。ただ、この難しさと真正面から向き合い続け完成の日を迎えると、感動が溢れてきます。
土木の仕事はやっぱり面白いです!これからも目標に向けて邁進していきたいと思います。

 

上司アドバイス

図面の理解度がどんどん上がっていると感じます。また職人からの信頼度もアップしていますね。先日も職人が出した数字が違っている事に気が付き、自分で出した数値の正しい理由も説明できたのは図面をしっかりと見れているからだと思います。これから完成資料の作成に入ります。新しい現場も並行しますので、やる事がもっと増えます。時間のつくり方が大事になってくると思いますので、しっかりとスケジュールを立てて自己管理を大切にしていきましょう。

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