育成の記録vol.9
コンクリの打設工事
型枠が完成し、いよいよコンクリの打設工事が始まりました。
足場から下を覗きながら、いったいどれくらの生コンが必要なのか?
そんな事を思っているうちに見た事のない車が現場に到着しました。
この車両は、コンクリートポンプ車と言い、現場に運搬された生コンを生コンを圧送し、型枠内に流し込む役割を担う車です。
生コンは文字通り生コン車が運搬し、コンクリートポンプ車を通じて型枠内へと送られます。
打設工事は時間との戦いです。ただ、さすがは赤木組の職人さんたちです。今回も正確かつ迅速に見る見るうちにコンクリートが型枠内に流されていきました。私も無我夢中で先輩方についていきました。
写真のように、30m先のポンプ車からノズルを通じて生コンを打ち込んでいきます。打ち込みの後、コンクリートが型枠の隅々まで行き渡るようにするため「バイブレーター」と呼ばれる棒状の機械を打ち込んだ生コンに差し込み内部から振動を与えていきます。これを締め固めと言います。
私はこの作業を担当させていただいたのですが、見た目もキレイに仕上げる赤木組にとって、これはとても重要な役割です。なぜなら、気泡が残ると仕上がりの際にコンクリートの側面がボコボコに見え、更に強度も落ちます。私は時間とも戦いながら慎重に丁寧に生コンに振動を送り続けました。
コンクリートの締め固め作業が終わると凹凸の出来た表面をコテで仕上げます。職人さん曰く、コテから伝わる感覚でコンクリートの密度も均一になるように作業していくそうです。奥が深い!
土木レポート
このブログの冒頭に書いていた「一体どれだけの生コンを打つのか?」については、今回の現場では全部で『17台の生コン車で生コンを運搬した。』と専務から聞きました。次回はいよいよ型枠を外します。私が位置を決め、墨出しを行ったこの建造物がいよいよ姿を現します。
ドキドキします。その様子もブログでご紹介していきます。